地域によっては8月にお中元を贈るところもあります。管理人は北海道在住ということもあって、8月にお中元を贈るものだと思っていました。
>> お中元の時期のマナー!関西や北海道での違いや暑中見舞いと残暑見舞いの区別は?
↑
地域的な違いはこちらの記事に書いておきましたので、ぜひご覧ください。
今回はお中元について、贈る相手が喪中だった場合に気を付けることについてご紹介したいと思います。
喪中にお中元を贈る際のマナーって?
そもそも疑問に思うのは、喪中の相手にお中元を贈ってよいのかということではないかと思います。
これについては「喪中の間は贈ってもいけないし貰ってもいけない」と思われているようですが、そういう事はありません。確かに服喪の間はお祝い事は避けるべきではありますが、そもそもお中元はお祝い事ではありませんからね。
お中元は日頃お世話になった人に感謝の気持ちを表すものですから、お祝いとは別のものですよね。ですから相手が喪中だからと言って贈ってはいけないということはないのです。
ですから、お中元を贈る相手が喪中の場合であってもマナー的にはお中元を贈ってもよいということになりますね。
マナー的に気を付けておくべきことと言えば喪中に限りませんが、この点についても気を付けておいた方がいいと思います。
>> 結婚後は実家同士のお中元は?カタログギフトは失礼?商品券はマナー違反?
↑
お中元に何を贈るかということですが、カタログギフトや商品券はどうよ?という記事です。ぜひご覧ください。
贈る方としてみればとても便利な商品ではあるんですが、受け取った側の気持ちを考えた場合にどうなのかなと。
お中元は商品を頂くということもありがたくて嬉しいことですが、自分のために手間暇かけて商品を選んでくれたという相手の心配りも嬉しく感じる要素ではないかと思うのです。
お中元を贈る時期って喪中の場合は変わるの?
お中元を贈る相手が喪中だからと言ってお中元を贈ってはいけないことはない。ということは先ほど書いた通りですが、だからと言っていつも通りにお中元を贈ってよいかというとそうではなく、ちょっとした配慮が必要になってきます。
それは、お中元を贈る時期についてですね。
お中元を贈る相手がまだ四十九日を過ぎていない場合は何かと忙しくしていることでしょうから、その時期にお中元を贈ることは避けるのが心配りと言えましょう。
四十九日を避けたことでお中元の時期がずれてしまうという場合は、「暑中お見舞い」あるいは「残暑お見舞い」として贈ることで問題ないでしょう。
すでに四十九日を終わらせたということであれば、ある程度は落ち着いたでしょうから、普通にお中元を贈ってよいと思います。
喪中の時はお中元ののし紙には気を付けて!
お中元はお祝い事ではありませんから、喪中の際にも贈ってかまわないのですが、気を付けなければいけないのは、のし紙の水引についてですね。
通常お中元の熨斗紙では水引は紅白のものを使用しますが贈る相手は喪中です。紅白の水引はふさわしくありません。紅白の水引は避けて無地の熨斗紙(奉書紙と言います)を使用しましょう。
色々と調べてみると、喪中のお中元であっても紅白の熨斗紙で構わないという意見もありました。
ですが、それはどうでしょうか?
仮に紅白の熨斗紙を使ってお中元を贈ることがマナー的には悪くないとされていたとしても、そのようなお中元をもらってどう感じるかはお中元をもらった人次第です。
喪中に紅白の熨斗紙でお中元をもらうことに抵抗を持つ人がいたとして、その人に「マナー的には悪くないから抵抗を感じるのは間違っている」と言えるでしょうか。
こういったところに心配りができるようになればいいんでしょうが、なかなか難しいですね。
こう言うと喪中にお中元を贈ること自体どうなんだと言われそうですが、それも難しいところです。贈る相手がどのように感じるのか見極めたうえで送るのが良いかと思います。
やっぱり頭を悩ませる問題ですね。
まとめ
喪中の際にお中元を贈るのはいいのかどうか迷いますが、贈ると決めた場合、相手が近くに住んでいるなら、お中元を渡す際に仏前に手を合わせてお参りさせていただくのが心遣いでしょうね。
遠方であるなら配送をお願いすることになりますが、その際には送り状にて一言添えるなどして相手を気遣う気持ちがあれば、相手も喜んでくれると思います。