お歳暮はお世話になった方に感謝の意味を込めて贈るものといわれていて、一度送ったら普通はずっと送らなければいけないとも言われていて、なかなか難しい問題があったりします。
また、お歳暮を贈る相手が喪中だったりした場合はどうしたらよいのか。贈っても良いものなのか控えるべきなのか。
色々とマナーに気を使います。
今回は、そんなお歳暮について相手が喪中だった場合、どうすべきかについて考えてみます。
お歳暮を贈る相手が喪中の場合は控えるべき?
お歳暮を贈る相手が喪中の場合、贈ってもよいかどうか迷いますね。しかしお歳暮とはおめでたいご挨拶ではなく日ごろの感謝のしるしとして贈るものです。
そのため贈りたい相手が喪中であっても贈って失礼にあたることはありません。
ただ少しだけ気を付ければ大丈夫です。
例えば贈る時期ですが、お歳暮とは本来年内に今年もお世話になった感謝という意味で贈ります。12月20日ころまでには送付完了した方がよいでしょう。
もし年を越してしまうと、お年賀のようになってしまいます。そうするとお祝い事のようになってしまうため喪中の方に贈るには失礼です。
時期が間に合わず年を越してしまう場合は、1月中旬以降など、お正月を抜けてから寒中見舞いのような形にするとよいでしょう。
忌中の間は喪中でもお歳暮は送ってはいけない?
お歳暮を贈ることは人間関係の潤滑剤といえます。しかし贈る相手や自分が忌中、あるいは喪中にあたっているときは控えるべきかと考えてしまいがちです。しかし必ずしもそうではありません。
お歳暮は日頃お世話になっている方へのお礼として行うものです。決してお祝いごとではありませんので、先方が喪中であっても贈ることは構いません。
ただし紅白の水引はかけず無地の短冊などを利用しましょう。そしてまだ四十九日も開けてはいない場合には、忌明け後に贈ったほうがベターです。
お歳暮の時期を外したときには、先ほども書きましたが「寒中見舞い」としてお贈りしましょう。
喪中の際にお歳暮ののしで気を付けることは何?
お歳暮を贈る相手が喪中だった場合に気を付ける事として熨斗(のし)の問題があります。これまでも何度か書いてきていますが、改めてお伝えしておきます。
のしについては無地の白い短冊にお歳暮と書いて贈るのがよいでしょう。
喪中でない時に贈る場合は紅白の水引を使うのが一般的ですが、これではおめでたい慶事となってしまうため避けなくてはなりません。
まとめ
基本的に相手が喪中だからといって、お歳暮を控える必要はないという事なんですね。ただ気を付けなければいけないのは、お歳暮を贈る時期と熨斗についてです。
そこの所をはっきりさせておけば、お歳暮も恐れるに足らず。というところでしょう。
良くわからないからといって、お歳暮を贈らないという選択肢は相手に与える印象が良くないものになってしまうかもしれません。
特にお歳暮というのは、一度送ってしまったら毎年贈るべきものだと思われているので、送らなかったら相手に心配をかけたりする可能性もありますからね。
そういう意味でいうと、お歳暮を贈るかどうかの最初の判断の方が数倍難しいと言えるのではないでしょうか。