夏真っ盛りともなると心配になるのが熱中症ですよね。体力のある若者ですら熱中症で倒れるというニュースを耳にする真夏ですから、体力が衰えてきている高齢者に至ってはより心配です。
室内にいても熱中症にかかってしまうということですから、外に出なければ安心という事ではないわけです。
そこで今回は、高齢者が熱中症になる原因とその対策について考えてみたいと思います。
高齢者が熱中症になる原因は何?
一般的に熱中症になる原因としては気温が高くなることにより体温調節がうまくいかないこと、汗が出なくなることによる体温上昇、脱水症状などが挙げられます。
その中でも高齢者に関しては加齢により体の水分量が減っていること、温度に対する感度が下がってきていることで「かくれ脱水」になり熱中症を引き起こす場合が多いと言われています。
高齢者でも老人ホームなどの管理された施設に入居している人はある程度安心はできますが、一人暮らしの高齢者や家族と同居していても日中一人になる時間が長い高齢者に関しては心配が残ります。
熱中症は自分では「ちょっと具合が悪いだけで大したことはない」と思っていても実は危険な状態であることも多いので、毎年熱中症で病院に運ばれたというニュースが後を絶たないのでしょう。
充分に気を付けたいものです。
次に、熱中症予防のための食べ物についても考えてみましょう。
高齢者の熱中症予防には食事は何がいい?
和食はお米やそうめんなど炭水化物を多く含む食品から構成されていますが、炭水化物(糖質)をエネルギーに変えるためにはビタミンB1が必要です。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなったりしますのでビタミンB1は欠かせません。
そこでビタミンB1を含むものには何があるかということですが、良く知られているのは豚肉です。豚もも肉がビタミンB1が多く含まれていると言われていますので、できるだけ多く摂りたいものです。
ですが、高齢者ともなると肉は負担になるという人も多いでしょう。中にはお肉大好きな高齢者もいらっしゃいますが、そう多くはないでしょうね。
そこで、白米を玄米に変えてみるという方法があります。玄米は白米の7倍ほどのビタミンB1を含むとされていますのでビタミンB1摂取には役に立つと言えるでしょう。
あるいはサプリメントの併用でビタミンB1補給を考えるという選択肢も検討してみてもいいかもしれません。
熱中症対策として高齢者の水分補給はどうする?
熱中症対策としては水分補給が大切なのですが、高齢者になると水分を摂らない人が増えてくるようです。
素直に水分補給をしてくれるのであればこちらも安心なのですが、トイレが近くなるのを嫌って水分補給を嫌がる高齢者もいると聞きます。また押し付けられるのが嫌で水分補給を拒む場合もあるそうです。
トイレが近くなることで水分を拒む場合はポータブルトイレを使用するという方法があります。大人用おむつという選択肢もありますが、これについて抵抗を感じる人は多いと思いますので、まずはポータブルトイレを検討してみてはいかがでしょうか。
押し付けられるのが嫌だという場合は水分の多い水菓子などを勧めてみるという方法もあります。
また、のみ込みがしにくくなる嚥下障害の可能性も考慮に入れておいて高齢者がものを口にする時は目を離さないようにしたいものです。
まとめ
熱中症対策としては色々な都市伝説というか言い伝えのようなものが伝わっているらしく、それによると水分補給と共に塩分も取った方が良いということで塩をなめて水を飲むという人もいるようです。
どこかのテレビで放送されていたらしいんですが、普通の人が水分補給をするたびごとに塩分を補給していたら塩分過多になってしまいます。それでなくても日本人は塩分の摂取量が多いということが言われています。
スポーツで汗が長時間にわたって出続けるという人であれば、塩分も汗と一緒に排出してしまうので塩分補給も必要になりますが、何もしていない人が塩分を補給する必要性は少ないでしょう。
色々と情報があふれていてどれが正しい情報なのか分からないこともありますが、様々な情報を比較検討して正しいであろう対策を取りたいものです。